モロオカ部長
随分、昔の話になりますが、同じ営業課に「マサさん」という先輩がいた。
ホント、温厚で良い人なんですが、あまり仕事しないというか、マイペースというか.....。
どんな感じかというと、例えば、月末の勤怠管理表の提出日であっても未提出のまま帰宅してしまったり、外出した交通費の精算も半年分まとめてやったりと、まぁ兎に角、何事も自分のペースで仕事を進めるので営業課全体のミッションが全然進まず、当時の課長が、いつも怒鳴っていた。
そんな、ちょっとゴタゴタのある僕たち営業課に、また新しいミッションが下ろされた日のことだった。
当時の営業部長だった「モロオカさん」という方はとても温厚で、愚痴や悪口なんかも滅多に言わず、まして声を荒げるような方ではありませんでしたがボクの同僚である「ヤマガタくん」が突然、「モロオカさん」に
「もう、こんなにアレコレ出来ませんよ、僕らばっかり。マサなんか、全然、自分のノルマもやんないじゃん!もうやんない!マサみたいにもう何もやんないからな!」
と怒ったことがあった。
それを聞いたモロオカさんが、この時ばかりは、突然、机を「バーンッ!」と叩いたかと思うと、
「バカやろう!ヤマガタ!
もう何もやらないだと?
いいか、よく聞けよ。
何もやらないっていうのはなぁ、
難しいんだぞ!
お前には出来まい。」
というとヤマガタくんも
「そうかも知れません。」
とボソッと答えたのには思わず笑ってしまった。
それからマサさんは暫くして奥さんの実家の家業を継ぐという理由で退職した。
今、思うとあの頃は何だったんだろう。
コマイさん
私の会社に「コマイさん(仮名)」というおじさんがいます。
かくいう私も50を過ぎたおっさんなのでコマイさんのことをおじさん呼ばわりするのも失礼なんですが、私よりも年配で、その昔はなかなかの豪傑だったらしい。
一線を外れているコマイさんは、普段はなかなかの好々爺といった風体なのですが、ふとした時に昔の片鱗を見せてくれる瞬間がある。
先日も部署の酒席の場で、上司(仕事はできないけどゴマすり一本でのし上がったちょっと頭をハゲ散らかしている)が
「コマイさん、水割り作ってくれないか?」
と言われた時もコマイさんは躊躇すること無く
「薄め?薄め?薄めですよね?」
と連呼し、皆の笑いを誘っていた。
またある時は、事務所にあるFAX複合機の調子が悪く皆であれこれいじっている時に、件の上司が
「どうしたんだ?」
とやってきた時もコマイさんは冷静に
「いやホント、ポンコツなんでねぇ。ポンコツ。」と上司をジッと見つめてマジメに言うのである。
そんなコマイさんも、もうすぐ定年でいなくなってしまう。
仕事は抜群に出来て、お客様にずっと寄り添い、会社のことを本気で心配していて、お酒が入るとちょっとダメ人間だけど、そんなコマイさんがボクは大好きだな。
人は、評価じゃなく、評判で決める会社であって欲しい。
力が抜ける
大変、申し上げにくいのですが、私の会社に「理詰めのおバカさん」「共感という言葉をお母さんのお腹に置いてきた男」「パプアニューギニアの珍獣 モテモテ」(← こんなの誰が考えたんだ)などと皆がそう呼んで笑い者にしている、恐ろしく頭のオカシイ「物体」が本部に鎮座しています。
昨今のコストアップに対し、これでもかというくらいの理論武装と理詰めな資料を提示して「ということで、こういう風に客を説得して来て下さい」と我々、現場の営業マンに司令を出します。
まぁ、言っていることは理詰めなので正しいのでしょうけど、世の中、理路整然とした話で上手くいくんなら誰も苦労しないし、そもそも人っていうのは「頭で解っていても感情で納得しないと動かない」って事が解んないんでしょうかね?
そういうセンスの無い人を指名する上のセンスの無さも悲劇が悲劇を産んでるんだなぁ。
以前、本部の失策でとある製品の調達が大幅不足となり、我々営業マンは客先に謝って周らければならないという事態が発生した。
一応、相応の立場の珍獣なので、本部の失策に対して全国の営業マンにリモートで謝罪する。というパフォーマンスを打った時も、
マジメな顔して謝っていたが、自宅からのリモートだったせいか黒いティーシャツ着てたのでそれを見た入社したての営業マンが
「これ、謝罪ですよね?謝罪なのにTシャツとかフザケてますよね、悪いなんて思ってないんでしょうね、なんか腹立つわ」
って言ってて死ぬほど笑った。
まぁ、そのセンスの無さ・欠落っぷり、そしてそういう珍獣を指名している上の見る目の無さが清々しいほどのクズな会社。
それが私のいる会社です(笑)。
あー実名出したい。
カバ
カバって、凶暴なんですよね。
ああいった野生動物って、普通の人間には理解できないところで、キレるので気を付けましょうね。
ホント、意味もなく凶暴だわ。
なんだかなぁ
突っ込むと逆ギレ
ワンマンなので社内ではパワハラ、業者にはカスハラな中小企業の社長さん、多いですね。
一言、「スマンな」って言えば出入りの業者からも取引先からも愛される企業になれるのに、自分自身の間違いを逆ギレで誤魔化すから、どんどん遠ざかって行きますよね。
自分自身で、「破滅への地獄機械」を起動させておいて、ホントくるくるピーなんでしょうね。
キーワードは「取引辞めるか!」です(笑)
お客様として本当にお取引を辞めたいんだったら、そのようにキチンと社内へ報告します。本気ならお取引終了は仕方無いんですが、大体、脅したいつもりで言ってるのか良く解りませんが、冷静に考えれば、取引辞めたらあんただって仕入れ出来なくなって売りたくても売れないから困るでしょうに。
そうやって脅して「いや、そんな事ございません!そこを何とか!」って言って欲しいのかな?
「売ってやってる」って思ってるんだろうけどこっちは「卸してやってる」なんて思ってないし、だってお互い「良いものをお客様へ提供しよう!」じゃないんですかね?
そういう哀れな社長さん、多いですね。
小さい時に、「間違えた時はキチンと相手に謝ろうね」ってお父さん、お母さんから教育受けずに育ったんでしょう。
ビジネスの世界で素直に謝れないって、ビジネスマン以前に人間として哀れ過ぎて、それはもう動物以下です。
挙げ句、馬鹿な跡継を溺愛で、その息子も親父さんの罵倒を見て「業者っていうのは罵倒して、俺の言う事を聞かせれば良いんだな!」ってバカなインプリンティングが引き継がれて、動物以下がコピーされるんですよね。
まー私にはそういう前近代な「昭和の社長」には興味もないし、放っておいてもそういう「アウトな会社のアウトな社長」は自分自身が協力企業さんにやってきたように最後は自分自身がマーケットから出入り禁止になると思います。
ターンアバウト スピナーベイト
1980年代半ばに一世を風靡したターンアバウト。
スタンレー、バスバスティン、ロッドストレイナーといった現代では当たり前となったスピナーベイトの原型みたいな存在。
オープンアイ、サンポーベアリングスイベル、イーグルクローの化学研磨ぼフック。
今、見ても完成度の高さは群を抜いている一品だと思います。